三大隊
三大队

〜イントロダクション＆あらすじ〜

「三大隊」は実話に基づく中国刑事ドラマ映画で、戴墨が監督を、張訳が主演を務める。本作は運命・信念・執念をテーマにした感動的な物語を描く。
刑事・三大隊の隊長だった程兵は、取り調べ中のトラブルで被疑者を死なせてしまい、自身も隊員たちも投獄される。数年後、刑期を終えて出所した程兵は、世の中の変化に直面するが、かつて未解決に終わった凶悪事件の主犯が心から離れない。
警察官としての身分も青春も失った彼は、一市民として、長い逃亡犯追跡の旅に出る。本作は警官と犯人との対決の激しさを強調するよりも、程兵が数年かけて流浪し続ける孤独な堅持に焦点を当てている。
彼は消えることのない正義感と被害者遺族への約束を支えに、足で祖国の山河を測りながら、日常の些細な生活の中で手がかりを必死に探し続ける。
この映画は単なる犯人追跡物語ではなく、人生の浮き沈みを経て如何に自己価値を見いだすかを描く賛歌である。張訳は卓越した演技で、意気盛んな状態から落ちぶれて迷い、再び信念を取り戻すまでの複雑な心情の変化を見事に表現し、観客の胸を打つ。
法律の手続きを超えて、一個人が正義のためにどこまで代償を払い得るのかを探り、その真実の力と深い情感の核心が広く共感を呼んでいる